全国的に様々なイベントが自粛ムードの中、「24時間テレビをやる義務がある」と言ってのけた日本テレビ小杉善信社長。
新型コロナウイルスの感染拡大で日本中がイベント自粛のさなか、日本テレビ(写真・東京汐留の同社社屋)の小杉善信社長が23日(2020年3月)の定例会見で、「『24時間テレビ』は必ずやります。使命感を持っています」と発言したことが、ネット上で猛批判を浴びている。
24時間テレビ自体に批判が多いのは事実です。
なんでも、24時間テレビに主演するゲストには多額のギャラが払われており、身体障がい者を見世物にしたやらせ番組だというのです!
いったい、24時間テレビのギャラはいくら払われているのか?
どうして、24時間テレビはやらせ番組と言われてしまうのか?
今回は、24時間テレビについてまとめてみました!
24時間テレビ出演タレントのギャラ問題!総額いくら支払ってるの?
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そもそも、24時間テレビってチャリティー番組ですよね。
番組内でも、しきりに募金を集めていますが、なぜチャリティー番組なのにギャラが発生するのでしょうか?
チャリティー、つまりボランティア活動と同等な扱いならば、出演者がギャラをもらうのは少し違う気もします。
24時間テレビで出演者に支払われるギャラの総額は、数億円単位とも言われています。
「パーソナリティーやランナーに高額のギャラが発生していると話題になりますが『24時間』に対するギャラは、謝礼のような形で払われ、決して高額ではありません。ですが、長時間拘束される人たちは『24時間』が放送される前後の同局系番組に多数出演します。ここで、通常よりも高いギャラが設定されているので、トータルで高額になるだけなんです」
日本テレビ側の主張では、ギャラではなく謝礼のようですが、もはや、その線引きがわからないほど高額だと思います。
出演者の拘束時間や、人気度、知名度にもよりますが、平均的に、一人一千万円は支払われるそうです。
どうにも、ギャラを提示されると断れない出演者も多いようですね。
それでは、24時間テレビのギャラについて、主なタレントの推定額や、ノーギャラ出演した芸能人などを見ていきましょう。
24時間テレビに出演した主なタレントのギャラ一覧
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2018年8月13日付のネットニュースで、24時間テレビに出演した、主なタレントのギャラ推定額が公開されました。
こちらの一覧表をご覧ください。
・24時間テレビ主要タレントギャラ推定額一覧
萩本欽一 1億円 ※総合司会時
嵐 5000万円 ※1000万円×5人
TOKIO 5000万円 ※1000万円×5人
徳光和夫 1500万円
DAIGO 1000万円
ブルゾンちえみ 1000万円 ※マラソン出場年
大島美幸 1000万円 ※マラソン出場年
羽鳥慎一 500万円
加山雄三 200万円
谷村新司 200万円
その他タレント 10万円~100万円
障害者の出演者 0円~謝礼程度(交通費など最低限の経費レベル)
こちらのギャラ一覧表からわかることは、人や、番組内のポジションによってギャラの開きがかなりあることです。
荻本欽一さんや嵐やTOKIOなどのジャニーズが高額なのは理解できますが、
ブルゾンちえみさんや、DAIGOさんはマラソン効果でギャラが跳ね上がったんですね。
また、加山雄三さんや谷村新司さんは、大ベテランにもかかわらず低額な気もしますが、ラストに「サライ」を歌うだけの出演額と考えれば、かなり高額であることがわかります。
驚きなのが、障害者には謝礼程度しか払われないという事実です。
あんなに番組のメインとして協力してもらっているにもかかわらず、そんなにひどい扱いをしてるとは信じられません。
とはいえ、ギャラを受け取った出演者の中でも、個人的に寄付している人もいるかもしれないので、一概に全出演者を批判することはできません。
24時間テレビのギャラはそもそもどこから発生してる?
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24時間テレビの総額数億円というギャラは、どこから出てくるのでしょうか?
ね
どうせ募金集めたって主演者のギャラに使われるだけでしょ— 鍾路(4月1日〜5日東北遠征) (@Nagoya3123H) March 23, 2020
募金をギャラに使っていると疑っている人もいますが、24時間テレビの募金は、日本テレビではなく公益財団法人が行っています。
なので、募金がギャラに回ってしまうことはないので安心してくださいね!
結論、ギャラはスポンサーから得た広告収入で賄っており、広告収入は22億円ぐらいになると言われています。
番組制作費が約4億円、ギャラにたとえ数億円払ったとしても、15億円ぐらいは日本テレビの手元に残るわけです。
これでは、日本テレビも笑いが止まりませんよね!
どうりで、いくら批判されても24時間テレビをやめないわけです。
24時間テレビの募金額はいくら?どこへ寄付されるの?
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24時間テレビの、1978年~2019年までの募金総額は、396億9,788万1,774円です。
24時間テレビの寄付金は、主に福祉、環境、災害復興に使われます。
福祉
①福祉車両贈呈

体が不自由な方のために、スロープやリフトがついたバスを、福祉施設に贈呈するというものです。
筆者的には、わざわざでかでかと24時間テレビのロゴを入れる意味がわかりませんがね(笑)
②障がい者情報支援活動…情報受信機器「愛・ドラゴン」の贈呈。
③難病患者支援…難病児保養施設へエコシステム導入。
④障碍者スポーツ支援…競技用義足、競技用車いすの普及。
⑤身体障害者補助犬普及支援…身体障害者補助犬に関するイベント開催、資料配布。
環境
環境活動としては、全国各地の水辺、山辺の清掃活動、環境保全活動、東日本大震災被災地での環境支援活動が行われています。

環境活動の中のどういった部分に使われているまでは記載されていませんが、この24時間テレビのロゴ入りゼッケンの意味はあるんでしょうか?
普通の黄色いゼッケンじゃだめなんでしょうか?経費の無駄遣いにも感じます。
災害復興
24時間テレビでは、地震や大雨の被災地となった地域に、様々な支援を行っています。
例えば、東日本大震災の被災地である岩手県野田村には、手仕事サークルの仕事場や地域イベントの拠点として、ログハウスを支援しました。

他にも、幼稚園や保育園、介護施設に備品を提供するなど、子供たちや高齢者を中心に支援を行っているようですね。
24時間テレビのギャラを寄付&ノーギャラ出演した芸能人
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24時間テレビでは、多額のギャラが支払われていることがわかりましたが、一方で自らギャラを寄付したり、ノーギャラでの出演を申し出た出演者も確かにいます!!
いったい誰がノーギャラで出演を引き受けたのか?
出演者の鏡とも言えるような人々をピックアップしてみました!
萩本欽一
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萩本欽一さんたる大物も、24時間テレビにノーギャラで出演したことがありました。
萩本欽一さんは、1978年第1回の24時間テレビに出演し、総合司会を務めましたが、その時のギャラが完全ノーギャラだったそうです。
萩本欽一さんが24時間テレビをノーギャラで受けたのは全額寄付するためで、以下のエピソードは伝説として語り継がれています。
「ギャラをめぐるエピソードですね。最初に打診された金額に対して、『それでは安すぎる』と突っぱねたのです。さらに、どんどんとギャラを釣り上げて行き、テレビ局側が『もうこれ以上出せない』といった段階まで来ました。交渉決裂かと思いきや、『そのギャラを全部寄付してくれ』と言い、引き受けたのです」(芸能ライター)
か、、かっこよすぎる!!
少しでも多く寄付するために、ギャラを釣り上げたという萩本欽一さんの精神を、
他のタレントも見習ってほしいくらいですね。
木村佳乃
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木村佳乃さんは、2018年の24時間テレビでチャリティーパーソナリティーを務めたのですが、
その際にギャラの全額寄付を申し出たといいます。
元々木村佳乃さんは、東日本大震災の時もチャリティー握手会の発起人になったりと、福祉活動に積極的だったようです。
もともと木村さんは東日本大震災の際に、チャリティー握手会の発起人となったり、募金を集めたりと、福祉活動に積極的な女優として知られています。さまざまな業界の便宜を図るため、ギャラをそのまま寄付するのではなく、ギャラと同額の寄付金をポケットマネーから出す形になりそうです。
つまり、木村佳乃さんはパフォーマンスとしてのギャラ寄付ではなく、福祉活動に励む木村佳乃さんにとっては、あたりまえのことだったのかもしれません。
YOSHIKI
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X JAPANのYOSHIKIさんは、2018年の24時間テレビに出演しました。
YOSHIKIさんは、11歳の盲目の少年とセッションを行い、YOSHIKIさんはピアノ、少年はドラムの演奏を披露しました。
YOSHIKIさんは24時間テレビの出演はノーギャラで、加えて300万円の寄付をしたことをTwitterで明かしました。
さらに放送直前、YOSHIKIはツイッターで〈これから24時間テレビに出演します。色々と意見をもらいましたが、今回、番組の趣旨に賛同しノーギャラで出演させて頂いています〉と明かしたため、彼を褒めちぎる声が続いた。
これには当然、「YOSHIKIさんすごい」というような賞賛の声が殺到しました!
世界的に有名なYOSHIKIさんだからこそ、できたことかもしれませんね。
明石家さんま
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明石家さんまさんは、2013年に24時間テレビに出演しました。
その際、明石家さんまさんはスタッフにギャラの全額寄付を申し出たそうです。
ところが、スタッフは他の共演者にもギャラは出ているため、明石家さんまさんにギャラを渡さないわけにはいかないと断りました。
仕方なく、明石家さんまさんはギャラを受け取り、その後個人的に全額寄付したと言われています。
明石家さんまさんは、当初24時間テレビはノーギャラで行われていると思っていて、以後、24時間テレビの意向に賛成できないために、
明石家さんまさんは24時間テレビに出演していません。
24時間テレビは偽善やらせ番組!障害者を金儲けに利用している
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24時間テレビに批判が殺到する理由には、障害者を見世物にして、金を稼いでいるからだというのです。
てか24時間テレビって障がい者を見世物にして芸能人の皆がギャラ貰ってるって考えるとつらい
— 紅い狐T⚡リゼロ同志委員会副会長 (@akai_kitsune_53) March 24, 2020
つまり、障害者に対する視聴者の感動や、かわいそうといった感情を利用し、視聴率や、公式グッズの売り上げを伸ばしているのです。
もちろん、扱う場合の内容も、視聴者の関心を釘づけるために、より強いインパクト(=わかりやすさ)を求め、障害者が露骨に「障害と戦う」「障害に苦しむ」姿を描かざるを得なるわけだ。つまり、「見世物小屋」だ。
24時間テレビのひどいところは、障害者といっても、発達障害や学習障害ではなく、一目で障害者とわかる身体障害者ばかりを出演させています。
そして、いかにもな感動演出を作り出し、障害者には一銭も払わず、出演者は多額のギャラをもらい、日本テレビは荒稼ぎするというとんでもないやらせ番組なのです。
ビートたけしは24時間テレビの出演拒否をし続けている
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24時間テレビに出演が決まると、大概の芸能人は知名度が上がった証明になり、喜びますよね。
ジーーーっ👀
📺日本テレビ『 24時間テレビ 』横浜日産グローバル本社ギャラリーイベントに今年もCYBERJAPAN出演が決定致しました😳✨
そして、今回私も出演させて頂きます🙇🏻♀️‼️
8月25日(日)開催!入場は無料⭐️パフォーマンスやチャリティオークションなど行なわれるので是非ご参加頂きたいです🧚🏻♀️💓 pic.twitter.com/4W3N6vsHQ4— HARUKA🌷 (@cjd_haruka) August 14, 2019
しかし、ビートたけしさんや、明石家さんまさん、所ジョージさんは、24時間テレビのオファーを頑なに拒否しているんだそうです。
ビートたけしさんが、24時間テレビのオファーを拒否している理由は、チャリティーなのにギャラが発生している偽善番組だからです。
「ビートたけしは、これまで一度も『24時間テレビ』には出演していません。もともとバラエティー色の強い『27時間テレビ』(フジテレビ系)に出ているのも、『24時間テレビ』への対抗意識があったためですね。この番組で、たけしは『愛は地球を救わない』といった名フレーズも残しています」(芸能関係者)
明石家さんまさんや、所ジョージさんが24時間テレビに出ないのも、同様の理由だそうです。
ビートたけしさんは、過去にも
「出るなら全員ノーギャラにすべき」
「あんな偽善番組は大嫌い」
という発言もしており、ビートたけしさんの24時間テレビへの嫌悪感もうかがえます。
「24時間テレビやめろ」と言われてもやめない…日本テレビの言い分
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24時間テレビを制作・放送する日本テレビには、毎年のように「やめろ」という意見が寄せられています。
24時間テレビとかいうNHK以上に無必要な特番やめろやマジで
あれに募金しとるバカも含めて島流しにされろ— oh!caz!!(おかず)@もうすぐニート終了 (@__c_a_z_) March 23, 2020
日テレはー!
24時間テレビをー!
やめろー!— Jane💙 (@Sexy__Jane) March 23, 2020
これだけ需要のないと思われる24時間テレビを、日本テレビが続ける理由は何なのでしょうか?
日本テレビが24時間テレビを続け、出演者にギャラを払う理由は、
「製作費ゼロで番組を作れないから」
「感動が行動を起こす一番の装置だから」
だそうです。
「慈善事業そのものを番組にしようとして、各地のボランティア活動を放送しても人々は見てもくれないでしょう。現に、戦争特番として毎年シリアスなドラマやドキュメンタリーがオンエアされていますが、いずれもひどい時はゴールデンタイムで5%という惨たんたる数字が続いているわけです。『24時間テレビ』のアンチテーゼとして始まった『27時間テレビ』(フジテレビ系)が募金を募っても誰も身を削らないでしょう。冷徹な言い方かもしれませんが、感動は何か行動を起こす一番の“装置”ともいえるんですよ」
つまり、番組制作側が報酬ゼロで番組制作を寝ずにしていたとなると、それもそれで批判を食らうことになるし、
24時間生放送で、マラソンや障害者というコンテンツで人々を感動させるきっかけづくりをしているというのです。
まるで、自分たちは日本人がチャリティーに参加する機会を与えているような言い草ですね!
海外のチャリティー番組事情は?
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日本よりも、アメリカをはじめとする海外の方が、より誠実にチャリティー番組を行っているという話を聞きました。
例えば、2017年8月から9月にかけて起きたハリケーンの被害にあったフロリダ州のために、
アメリカでは『Hand in Hand: A Benefit for Hurricane Relief Telethon』というチャリティー番組が2017年9月12日に放送されました。
『Hand in Hand: A Benefit for Hurricane Relief Telethon』には、以下のハリウッドセレブ達が、完全ノーギャラで出演しました。
- スティービー・ワンダー
- ビヨンセ
- ジョージ・クルーニー
- ジュリア・ロバーツ
- レオナルド・ディカプリオ
- リーズ・ウィザースプーン
- ニコール・キッドマン
- ジャスティン・ビーバー
- ロバート・デ・ニーロ
- ブルース・ウィリス
こんなメンバー、ギャラが発生していたら、一度に同じ番組に出演することなどありえないでしょう(笑)
別にチャリティー番組じゃなくても、見たいほどの豪華なメンバーです!
しかも、『Hand in Hand: A Benefit for Hurricane Relief Telethon』の出演者は、歌やトークを披露するだけでではなく、
被災者からの電話にも受け応えるほどのサービスの良さで感動を呼んだそうです。
👏 So. 👏 Many. 👏 Amazing. 👏 People. 👏 In. 👏 One. 👏 Room. 👏 #HandInHand https://t.co/wdEvwRl77U @CBS pic.twitter.com/sC8pXDoXS3
— CBS This Morning (@CBSThisMorning) September 13, 2017
『Hand in Hand: A Benefit for Hurricane Relief Telethon』における募金は、テキストメッセージや、電話ですることができ、総額約48憶4000万円も集まったんだそうです。
他にも、Appleをはじめとする大企業や、トップアスリートからの多額の寄付もあったことから、
番組は大成功に終わりました。
元々パフォーマンス力の高いアメリカですから、ここまでのビックプロジェクトをやっていても驚くことではないですね。
もしかしたら、日本の芸能人とハリウッドセレブでは稼ぐ桁が違うので、ハリウッドセレブ達は、いまさら小銭を請求したりしないのかもしれません(笑)
24時間テレビには、完全ノーギャラと言わないまでにも、出演者たちの誠意や、チャリティー精神をもう少し見せてほしいと思います。
というわけで、今回は24時間テレビのギャラ問題や、やらせ疑惑を調べました!
ギャラ額の真偽はともかく、24時間テレビは障害者を利用して荒稼ぎしていることには変わりがなさそうです。
新型コロナ拡大にかかわらず、2020年も24時間テレビは強行突破するようですが、一部のコアなファンしか見ないんじゃないでしょうかね?!
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